
はじめに
スタイリッシュで
大人の雰囲気が漂うお庭に
憧れたり、
マイガーデンに一つアクセントを加えて
お庭の雰囲気を変えたり!
そんなお庭作りに
ぜひおススメしたいのが
コルジリネ オーストラリスです。

コルジリネ オーストラリス ‘レッドスター’

Cordyline
コルジリネ
オーストラリス

▶コルジリネ オーストラリス
Cordyline australis
コルジリネ
オーストラリス
Cordyline australisは、
オーストラリアやニュージーランド
など南半球原産の観葉植物です。
その魅力は、何といっても
シャープでスタイリッシュな形と、
シックで重厚感のある色合いです。

コルジリネ オーストラリスのシャープな線がアクセントになる
▶ドライガーデンとは?
コルジリネの魅力が
存分に発揮されるお庭の一つが、
今、話題の「ドライガーデン」です。
赤土レンガやごつごつした大きめの岩、
石や砂利、水はけの良い土をを使い、
サボテン、アガベ、 ユッカ、
多肉植物などの乾燥に強い植物を
レイアウトしながら楽しむ
ガーデンスタイルです。
特に南半球の、変わった形の植物を
組み合わせて作ることが多く、
省スペースのお庭でも異国情緒溢れた
オリジナリティーのある
印象的なガーデンを
演出することができます。

コルジリネ オーストラリスとアガベなどが混植されたドライガーデン
▶︎ドライガーデンは水やりなど管理が楽ちん
ドライガーデンは、
ドライというだけあって
水やりの手間はほとんどかかりません。
コルジリネもまた地植えで一度根づいてしまえば
水やりも必要ないほどです。
オシャレな上に
管理もとても
楽ちんなガーデンスタイルです。

コルジリネ オーストラリスを育ててみよう!
▶土は?
ドライガーデンスタイルで扱う場合は
特に多湿は禁物です。
日本は梅雨やゲリラ豪雨など
雨が多い時期には
多湿状態になりやすいので
水はけのよい土作りを心がけましょう。
水はけの悪い土は、
水やりのタイミングや量の調整が
とても難しくなります。
水はけが悪い場合は
パーライトなどを土に混ぜ、
土壌改良を行うとよく育ち、
管理もしやすくなります。
▶寒さは?
オーストラリスというと
オーストラリア原産かと
思われるかもしれませんが、
オーストラリス
Australisは「南の」という意味で、
実はニュージーランド原産の植物です。
このニュージーランド原産の
オーストラリスの品種は
比較的耐寒性があり、
関東以南であれば
地植えにしても越冬可能です。
株が充実していれば、
多少の雪、霜では枯れません。
品種にもよりますが、耐寒性が
マイナス5℃前後のものが多いので、
三重県津市周辺であれば屋外でも
充分冬越しできます。
ですが、株が充実するまでは
できれば鉢で栽培し、
冬の時期には霜や雪が当たらないよう
日当たりのよい軒下や屋内へ
移動してあげるなど対策をとると
安心です。
※同じコルジリネでも熱帯観葉の
Cordyline fruticosa 'Aichiaka'は
耐寒性が弱いので防寒対策が必要です。
▶お庭で楽しむなら?
葉焼けの心配がなく、水はけのいい場所
せっかくの美しい葉が
損なわれてしまっては
コルジリネの魅力が半減してしまいます。
葉焼けを起こさないような
真夏の直射日光が強すぎない
場所が理想です。
例えば、
夏は木陰になるような、
落葉樹の株元だったり、
西日の当たらない塀際などです。
じめじめは根腐れの心配になります。
風通しがよく、
水はけの良い場所を選ぶと良いです。
▶︎鉢で楽しむなら?
寄せ植えでも、単体でもシンボリックな存在に!
存在感のある葉姿は、
寄せ植えにもオススメです。
土はやはり水はけの良いものが
適しています。
根詰まりすると生育が止まるので
鉢植えの場合は少し大きめの鉢が
おすすめです。
多肉植物や宿根草などと
混植しても素敵ですし、
大鉢でシンボリックに植えるのも
インパクトがあります。
コルジリネを中心に寄せ植え。シンボリックな存在感が印象に残る。
大鉢に一株でも印象的な造形に。
▶︎夏、冬の管理ポイント
夏の厳しい暑さには対策は必要です。
風通しが良く、多湿にならず、
直射日光に当たらない
日当たりのよい場所を
選んで配置するとよいです。
冬の時期は水やりにコツがいります。
成長が止まる寒さになったら、
水やりは一週間に1回程度でOKです。
水のやりすぎには注意しましょう。
根腐れの原因になってしまいます。
また日当たりの悪い場所で
水をやりすぎると
徒長※してしまいます。
(※徒長…背丈がバランス悪く伸び、ひょろひょろした印象になってしまうこと)
冬のガーデンの様子。花が少ない時期にはコルジリネの存在感が一層強くなる。